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知っていれば得する「冷え症」の科学

―冷え性は万病の元―

はじめに 日本では女性の社会進出とともに冷え症、便秘、頭痛、肩こり、足のむくみ、そして不妊に悩む女性が増えています。これらの症状は単独ではなく、複数の症状と「冷え」は密にリンクしています。冷え性は「万病の元」の格言がありますが、冷え性の本態である下肢の「末梢血管収縮」を改善しないまま妊娠すると、母親だけでなく、子宮内の胎児にも危険がせまります。子宮内環境が胎児に安全かどうかは、子宮を循環する子宮胎盤血流量が正常かどうかによって決まります。子宮胎盤血流の減少が子宮収縮(早産)・胎盤早期剥離、そして胎児の発育遅延を招いているからです。冷え性が子宮内環境を悪くするのと同じ様に、人間のすべての臓器(脳・心臓・消化管・肝臓・腎臓・下肢など)にも血流障害を招き、病気を作りだしているのです。 私は、元気で長生き、若返りの秘訣を、当院で出産した15.000人の妊婦さんと赤ちゃんに学びました。冷え性を科学すると、過労、睡眠不足、長時間のデスクワーク、タバコ、やせ、運動不足、低温環境が如何に体に悪いかが見えてきました。冷え性は機内のエコノミー症候群と同じ、それらの病気は日頃の不摂生が作り出しているのです。人間が病気(冷え性・エコノミー症候群)に陥り易い理由は、人間は二本足動物だからです。

1.冷え性とは

西洋医学では冷え性は病気ではありませんので冷えの定義がなく、冷え性に関する医学的研究は全く進んでいません。だから東洋医学の漢方なのです。現代医学は冷え(末梢血管収縮)の “危険性”を見落としています。 私は冷え性の本態は下肢の末梢血管が持続的に収縮した状態、つまり下肢の血流が滞った状態と考えています。体温学的には冷え性は低体温症と異なり、中枢体温(脳・直腸)は正常体温(37℃)で、下肢の末梢体温だけが異常に冷たい状態です。つまり冷え症とは、末梢臓器に温かい血液が流れていない状態と考えて下さい。冷え症(末梢血管収縮)が慢性化すると手足などの末梢臓器だけでなく、全身臓器に血流障害を招き、組織が変性(酸化)し、臓器の働きに異常を来します。たかが冷え性と考えがちですが、冷え性を放置すると取り返しのつかない病気に発展するのです。



2.冷え性は、排水管(静脈系)のトラブル

人間の体を建物に例えると、人間も建物も2種類のパイプが走っています。人間の体には血液を運搬する動脈と静脈の2本のパイプ(血管)があります。家庭の台所には、きれいな水が出る給水管(動脈)と、汚れた水を外部に出す排水管(静脈)の二つの管があります。私は、冷え性は給水管(動脈)ではなく、排水管(静脈)の流れが悪くなった状態と考えています。つまり、台所の排水管(流し)に物が詰まって流れが悪くなったのと同じように、冷え性は下肢(静脈)の血管が細くなり、下肢から心臓に戻る「静脈還流量」が減少した状態と考えています。 静脈還流量が減少するのは冷え性だけではなく、長時間のデスクワークがあります。長時間のデスクワークは、まさに機内のエコノミー症候群そのものです。長時間のフライトで足が浮腫み、具合が悪くなることがあります。そのために機内を歩いたり、屈伸運動をしたり、ふくらはぎをマッサージしたりすると気持ちが良くなります。それは、下肢から心臓に戻る静脈還流量が増え、全身臓器の血流が良くなるからです。同様に、会社で長時間のデスクワークをする時には椅子から立ち上がり、足踏みをし、ふくらはぎをマッサージすると静脈還流量が増え、全身の臓器に血流を増やす効果があります。

3.「静脈還流量」の減少が病気をつくる

下肢から心臓に戻る静脈血流を「静脈還流」と言います。静脈還流は心臓が「拡張」するときの力(陰圧)と下肢の筋肉を動かすポンプによって下肢から心臓(右心房)に引き戻されます。下肢には「第2の心臓」と呼ばれる筋肉でできた補助ポンプ(腓腹筋=ふくらはぎ)がついています。しかし、腹部臓器(腸・肝臓・腎臓・膵臓・子宮など)には静脈血を心臓に戻すポンプはついていません。では、腹部臓器から出た静脈血はどの様なメカニズムで心臓に戻るのでしょうか。この機序が分かれば、「冷え性」と「長時間のデスカクワーク」が人間(二本足)にとって如何に不利益(非生理的)であるかが分かっていただける筈です。



―ここが、ポイントー
腹部臓器(腸・肝臓・腎臓・子宮など)から出た静脈血は、下肢から心臓に戻る静脈還流に引っ張られて心臓に引き戻されます。病気を防ぎ健康を維持するためには、腹部臓器の血流を良くしていなければなりません。それには日頃から、下肢から心臓に戻る静脈還流を増やす工夫を日常生活に取り入れることが大事です。タバコ・睡眠不足・長時間のデスクワーク・運動不足・痩せ・低温環境などは末梢血管を収縮させ、静脈還流を減らすため健康に良くありません。しかし、生活習慣を見直し、タバコを止め、睡眠・適度な運動(散歩)・温泉など、特に水中散歩は静脈還流を増やす効果に優れ、臓器の血流は見違える様に改善され、自然治癒力を高め、再び元気を取り戻します。

4.臓器の「循環血流量の減少」が病気の本態

心臓と腹部臓器(消化管・肝臓・腎臓・膵臓・子宮・卵管など)の間を循環する血流量が減少すると、それらの臓器は血流障害によって組織に変性を来し、それが引き金となって病気を誘発します。心臓(左心室)から出た動脈血と心臓(右心房)に戻る静脈還流量が等しければ全ての臓器に血流障害は起きないのですが、冷え性の人は下肢から心臓へ戻る静脈還流が悪いために、本来心臓に戻るべき静脈血が臓器や静脈側の血管内に貯留(プーリング)されます。子宮内の胎盤を超音波で観察すると、胎盤のうっ血像血管怒張胎盤出血などの異常所見がしばしば観察されます。同様の現象が、頭・腸・肝臓・腎臓などにも起こっても不思議ではありません。当然、同じ現象が起こっていると考えるべきです。超音波で胎盤を観察すると、妊婦さんの生活習慣が良いかどうかが見えてきます。水中散歩に参加されている妊婦さんの胎盤には出血像・うっ血像はみられません。水中散歩で静脈還流量が増えたことによって、子宮胎盤を循環する血流量が増え胎盤血腫などの異常が姿を消したのです。冷え性の妊婦さんに頭痛、肩こり、便秘、浮腫、高血圧症などの不快な症状が体の広範囲にわたる理由は、下肢から心臓に戻る静脈還流の減少が全ての臓器に血流障害を引き起こしているからです。事実、それらの不快な症状は、水中散歩(静脈還流の増加)によって、どの症状も見事に改善します。

―長時間のデスクワークは、機内のエコノミー症候群と同じ―
2本足の人間が朝から夜までパソコンに向い休憩なしで仕事をすると、下肢から心臓に戻る「静脈還流」の流れが悪くなり、そのために心臓から下方に位置する腹部臓器(腸・肝臓・腎臓・子宮・卵管など)の循環血流量が減少します。夕方になると足が浮腫むのはそのためです。妊婦さんのお腹(子宮)が硬くなったり、子宮内の赤ちゃんの動き(胎動)が弱くなるのも夕方が多いです。胎動が少なくなる理由は、長時間のデスクワークで子宮胎盤血流量が減少し、胎児に運搬される酸素の量が減少するからです。 長時間のデスクワークで下肢から心臓に戻る静脈還流量が減少すると下肢に浮腫みが出てきます。長時間のデスクワークはまさに機内の「エコノミー症候群」そのものです。下肢の浮腫は、病気の前兆と考え、浮腫みをとるための生活習慣(十分な睡眠・お風呂・適度の運動)を取り入れ、改善しておきましょう。

5.冷え症改善に水中散歩を!

過労、ストレスなどで頭痛、肩こり、便秘などの症状が多い人は全身臓器の血流を良くするために血管の大掃除を行ってください。排水管(静脈)のトラブル解消(末梢血管拡張)に目覚ましい効果を発揮するのが水中散歩です。元気で長生き・若返りの秘訣は、十分な睡眠とお風呂、そして水中散歩です。血管の大掃除(水中散歩⇒血流改善)を定期的に行うと、いつの間にか体調が良くなり、子宮胎盤年齢は若返ります。体調の悪い方、元気が出ない方、とくに高血圧症や便秘・下痢など胃腸の具合が悪い方、下肢に浮腫・静脈瘤・血栓症がある方に、水中散歩をお勧めします。



―水中散歩で、病気(臓器の血流障害)を防ぐー
近年、日本の赤ちゃんが小さくなったと報告されていますが、母親の摂取カロリーが少ないのではなく、赤ちゃんに栄養を運ぶ子宮胎盤血流の減少が胎児の発育を妨げているのです。医師が患者さんに必ず言う言葉があります。睡眠をしっかりとりましょう。タバコを止めましょう。激しい運動はひかえ、適度の散歩をしましょう、とアドバイスします。その言葉の裏には冷え性を治し「末梢血管を開きましょう」の意味が込められているのです。病気の根本的治療は薬ではなく、冷え症を治す生活習慣の改善から始めることが大切です。病気のほとんどは冷え症(末梢血管収縮)が引き金となっているからです。末梢血管を拡張する工夫を日常生活に取り入れれば、病気を防ぎ、自然治癒力を高めることが出来るのです。 病気を予防し、病気の治療効果を上げるためには、薬剤に頼るだけでは薬の効果はあがりません。薬の治療効果を上げるためには、冷え性を改善、つまり末梢血管を拡張する工夫(睡眠・お風呂など)によって病気の治りは早くなります。薬をきちんと飲んでも冷え性を改善しなければ薬の効き目少ないのです。例えば、子宮内の胎児の発育が悪い時に、胎児を大きくするために母親が栄養をどんなに沢山食べても子宮胎盤血流量が悪ければ胎児に十分な栄養が届きません。母親の体重が増えるだけで、子宮内の胎児は大きくならないのです。

―低出生体重児(2500g以下)の赤ちゃんが増えた理由―
近年、日本では低出生体重児(2500g以下)の赤ちゃんが増えています。その原因は妊婦の栄養不足・食生活の不摂生・痩せ願望・喫煙の女性が増えた事などが胎児発育遅延の要因として警鐘が鳴らされました。しかし、私は「冷え症」の妊婦さんが増えた事と、「長時間のデスクワーク」が低出生体重児の増加に最も深く関係していると考えています。その理由は、冷え性・長時間のデスクワークは胎児に栄養を運ぶ「子宮胎盤血流量」の減少を引き起こし、そのために胎児の発育に十分な栄養(カロリー)が運搬されていないからと予測しています。

―低出生体重児(未熟児)を防ぐためにー
妊婦さんの体重増加はカロリーの摂取量と消費のバランスで決まりますが、胎児の発育は「子宮胎盤血流量」に最も影響を受けます。母親がたくさん栄養をとっても「子宮胎盤血流量」が慢性的に減少すると、子宮内の胎児はまともに大きくなりません。未熟児を防ぐためには下肢から心臓にもどる「静脈還流」を増やす対策を日常生活に取り入れなければなりません。静脈還流量が減少すると子宮胎盤血流量が減少するからです。静脈還流量を増やすためには、睡眠、お風呂(温泉)・温かい食事・適度の散歩などです。それらはまさに冷え症対策そのものです。妊婦の冷え性対策の特効薬は「水中運動」です。とりわけ水圧と浮力、そして水中での筋肉運動(第2の心臓)を応用した水中散歩は静脈還流量を増やすことにおいては一番です。しかも安全です。

6.私が、妊婦さんに「水中散歩」を推奨する理由

私は、開業した1983年から妊婦の運動不足・太り過ぎ対策として水中運動(水泳・散歩)を行っていますが、妊娠20週前から水中運動に参加された妊婦さんに妊娠高血圧症がほとんど出ません。 そこで私は、当院に「妊娠高血圧症」の妊婦さんがなぜ少ないかを見つけ出すために、水中運動を行うプールの中で実際に妊婦さんの行動を観察することから研究を始めました。すると水中運動をされる妊婦さんの行動に、当院に妊娠高血圧症が少ない理由が見えてきたのです。その妊婦さんのある行動とはいったい何でしょう。水中では陸上の散歩と違って、人間の体に不思議な現象が起きることを発見したのです。

―私が見た、妊婦さんのある行動とはー
プールに入り、30〜40分経った頃から、妊婦さんが次々にトイレに行かれる光景を見たのです。勿論、プールに入る前には排尿を終え、膀胱は空っぽの状態です。60分間の入水中に1〜2回、プールから上がって一回、平均2〜3回は排尿されている事が分かりました。妊婦さんに話を聞くと、少量ではなく、毎回気持ちが良いほどたくさん尿が出るそうです。この様に、水中散歩には陸上の散歩と違って、利尿作用つまり腎臓の血流量を増やす作用がある事を妊婦さんから学びました。浮腫の強い妊婦さんほどトイレに行く回数は増えます。逆に、トイレに行く回数が少ない妊婦さんは浮腫の少ない妊婦さんで普段から生活習慣に注意されている方です。プールから上がった妊婦さんの下肢を観察すると、足には浮腫や静脈瘤はまったく見られません。 ―水中散歩をすると、なぜ尿量が増えるかー 心臓から腎臓に送られた動脈血は静脈血となり再び心臓に戻ります。しかし、腹部臓器には静脈血を心臓に戻すためのポンプ(圧)がありません。腎臓から出た静脈血が心臓に戻るには、下肢から心臓に戻る静脈還流の陰圧の力に引っ張られて心臓に戻る事が分かりました。下肢から心臓に戻る静脈還流量が減少すると、腎臓から出た静脈血の心臓へのリターンが悪くなります。その結果、腎臓に入る動脈血、腎臓から出て行く静脈血、つまり動脈と静脈のバランスが崩れ腎血流量は減少するのです。

ー水中散歩のメカニズムー
温水プール(31℃)で水中散歩をすると、水の力(水圧+浮力)で下肢から心臓に戻る静脈還流量が増え、腎臓から出た静脈血は勢いを増した静脈還流に引っ張られ心臓に戻るのが速くなります。その結果、腎動脈と腎静脈の圧バランスが改善され、腎臓を通過する循環血流量が増し、尿量が増え、ムクミが取れるのです。腎臓に入る動脈血(IN)と腎臓から出ていく静脈血(OUT)との関係は、他の全ての臓器(脳・腸管・肝臓・腎臓・膵臓・子宮など)にも当てはまります。冷え性は「万病の元」の格言は、冷え性による静脈還流量の減少が体内の全ての臓器を機能障害(病気)に陥らせ、「万病の元」になることを、昔の人は予言していたのではないでしょうか。

7.「睡眠不足」が体(臓器)に悪い理由

人間は、いかなる環境温度の変化(寒い・暑い)に遭遇しても、体温を37℃に安定させようとします。その体温調節は自律神経系(交感神経/副交感神経)が司ります。寒い時には末梢血管を収縮(交感神経優位)、暑い時には拡張(副交感神経優位)によって、つまり体温調節は末梢血管の収縮と拡張によって行われます。寒い時に鳥肌が立ち、暑い時に汗がでるのは自律神経の働きによるものです。自律神経は体温調節もしますが、同時に呼吸循環・消化管など全ての臓器の調節も行っています。人間の体温(中枢)は37度と一定ですが、下肢(末梢)の体温は環境温度(寒い・暑い)によって、下降(血管収縮)と上昇(血管拡張)を繰り返しながら体温調節を行っています。 人間の体温調節は末梢血管の収縮(放熱抑制)と拡張(放熱促進)、つまりアドレナリンのON/OFFによって調整されています。生まれたばかりの赤ちゃんも出生直後からアドレナリンのON/OFFで体温を調整していることが分かっています。新生児の体温調節の研究で分かった事は、人間は末梢血管(下肢)のリズミカル(収縮と拡張)な体温変動を繰りかえしている時が最も安全で、健康な状態です。冷え症の人は体温が37℃で正常であっても、足の体温は冷たく、末梢血管は持続的に収縮したままです。つまりアドレナリン 「ON」の状態(交感神経優位)が持続すれば、全ての臓器は疲れて危険信号を発します。そのサインが頭痛・肩こり・便秘・浮腫・疲れ易いなどの症状です。この様な不快な症状がある時は、病気の前兆です。睡眠をしっかりとると、それらの不快な症状は改善されます。睡眠にはアドレナリン「OFF」の末梢血管拡張作用があるからです。睡眠を十分にとる事によって全身臓器の血流障害は改善され頭痛・肩こりがとれるのです。睡眠不足すると頭痛・肩こり・便秘などの症状が出るのは末梢血管拡張作用、つまりアドレナリン「OFF」の時間が少ないからです。人間は末梢血管が「収縮」と「拡張」のリズミカルな変動を繰り返していれば病気・事故は防げるのですが、冷え症、つまり末梢血管が持続的に収縮したまま放置すると、もともと正常であった臓器は血流障害によって機能障害(病気)へと進行するのです。

―水中散歩で病気を防ぐー
心臓は収縮することによって動脈血を全身に送り出す仕事と、心臓が拡張するときの力(陰圧)で静脈血を心臓に引き戻す二つの仕事を同時に行っています。すなわち、肺で酸素化された動脈血は心臓の「収縮」によって心臓(左心室)から大動脈に駆出され、脳や消化管・肝臓・腎臓・子宮などの腹部臓器や筋肉に酸素・栄養を運搬します。腹部臓器や筋肉などに酸素を運搬した血液は静脈血となって再び心臓(右心房)に戻ります。しかし、腹部臓器には静脈血を心臓に戻すためのポンプはついていません。冷え性の人に便秘・頭痛・肩こり・浮腫などの不快な症状が多い理由は、下肢から心臓に戻る静脈還流量が減少しているために、腸・肝臓・腎臓・子宮・脳・下肢に行った血液の心臓への戻りが悪くなっているからです。水中散歩の力(水圧+浮力)で静脈還流量を増やすと、その不快な症状は劇的に改善するのです。



―自転車こぎで、自然治癒力を増すー
現代社会は妊婦さんを夜遅くまで椅子に座らせ、子宮内の胎児が苦しんでいるのも知らずに残業させています。朝からの長時間のデスクワークは、下肢から心臓に戻る静脈還流を減少させ、頭痛・肩こり・便秘・浮腫などの不快な症状をつくり出し、同時に妊娠高血圧症、胎盤早期剥離、早産、低出生体重児を増やす要因をつくり出しています。妊婦さんを夜遅くまで椅子に座ったまま連続的に仕事をさせる事は、母親以上に子宮内の胎児を苦しめているのです。妊婦さんの労働時間・仕事内容を見直さなければ、低出生体重児は今後もさらに増え続けるでしょう。子宮内の胎児のためにパソコンを離れ、時々足踏みをされて下さい。会社に自転車こぎがあったら、足を動かすことによって子宮胎盤血流が良くなり、胎児は喜んで動き出すでしょう。静脈還流量の増加、それが人間の持つ「自然治癒力」を助け、病気を防ぎ、病気を治すのです。

―冷え症と「不妊症」の因果関係―
冷え症は「万病の元」と言われるように、妊娠中の病気だけでなく、妊娠前の不妊症(卵管性因子)・産後の母乳育児にも影響します。妊娠前に冷え症をそのまま放置しておくと子宮卵管血流量が減少し、卵管の動き(蠕動運動)が悪くなり不妊症(卵管性因子)の原因になります。近年の不妊症の増加は冷え性と無関係ではありません。さらに冷え症は産後の母乳分泌にも影響を及ぼします。冷え性はすべての臓器の血流を減少させ、それらの臓器に機能障害を与えるからです。たとえば、妊娠するためには卵巣から出た卵子を卵管膨大部に吸い込ませ、受精卵を卵管から子宮腔内に運ぶ必要があります。そのためには卵管の蠕動運動が重要な役割を果たすのです。卵管があっても、機能(蠕動運動)しなければ妊娠に至りません。腸があっても消化管の動き(蠕動運動)が悪ければ、便秘や腸閉塞を起こすのと同じ考えです。冷え症を治し、消化管の血流量を増やし、腸の蠕動運動を改善すれば便秘がなおるのと同じです。不妊症(卵管性因子)の方は便秘の人に多いのではないでしょうか。いずれも冷え症とリンクしているからです。

―ワンポイント アドバイスー
冷え性の方はお風呂にゆっくり入り、「ふくらはぎ」をマッサージしてください。不妊症の方は、寝る時は「うつ伏せ寝」で休んで下さい。「うつ伏せ寝」で寝ると下肢の血管が開き、足の体温が上昇します。すると、腸や卵管の血流がよくなり蠕動運動が活発になってきます。冷え症が強くなる寒い冬は、温かい食事で体温をあげましょう。体温が上がると足の血管が開き、静脈還流量は自然に増えてきます。
不妊症(卵管性因子)の方にも水中散歩をお勧めします。水中散歩をすると腸の血流が良くなり蠕動運動が増し便秘が改善します。卵管も活発に動き出し本来の生殖機能(蠕動運動)を取り戻すことが期待されるからです。また冷え症を改善する事によって乳房の血流も増し、産後の母乳分泌も良くなることが期待されます。 頑固な便秘や潰瘍性大腸炎で悩んでおられる方も水中散歩を是非 お試し下さい。全ての病気の予防・治療は臓器の循環血流を改善することから始まります。一般に、冷え性の方は母乳の出が悪いと言われますが、乳房を循環する血流量が少ないのかも知れません。お風呂に入るとお乳が飛び出る事が知られていますが、母乳の出を良くするためにはお風呂で体温をあげ手足の末梢血管を開く事は母乳分泌を促す効果があると思われます。

8.睡眠不足と長時間の「デスクワーク」に注意

心臓の拡張期の力を手助けする補助ポンプを「第2の心臓」と呼びますが、下肢の筋肉(ふくらはぎ)を動かす事によって補助ポンプが働き、静脈血を下肢から心臓に押し上げ、心臓の負担を軽くします。しかし、長時間のデスクワークでは足を殆ど動かしませんので、この「第2の心臓」はあっても役に立ちません。これが、所謂、機内の「エコノミー症候群」と同じです。 睡眠、つまりベッドに寝た状態(水平位)では重力がかかりませんので補助ポンプを使わなくても血液は下肢から心臓にスムーズに引き戻されます。だから睡眠を十分にとると疲れ、頭痛、浮腫がとれるのです。ところが、長時間椅子に座ったままデスクワークすると補助ポンプは作動しないため下肢から心臓に戻る静脈還流量が減り、静脈側に血液が貯留されます。午前中は足に浮腫みは出ませんが、夕方になると浮腫みが強くなるのは静脈還流減少によるものです。冷え性は結婚前・妊娠前に治しておきましょう。不妊症・流産・早産・妊娠高血圧症などの原因になるからです。妊娠前に下肢の筋肉を鍛え、第2の心臓(ふくらはぎ)の働きを助けるために適度の運動をされ筋肉を増やしておきましょう。足が細いのがきれい、それは昔の話です。ヤセは子宮内の赤ちゃんの発育に不利益です。元気な赤ちゃんを産むためにも、結婚前・妊娠前に足の筋肉を鍛え冷え症を治しておくことが大事です。

9.(妊娠)高血圧症は、冷え性症候群

冷え症が慢性化すると全身臓器に血流障害を招き、各臓器に機能障害(病気)を引き起こします。冷え性は末梢血管の収縮で、それ自体は病気ではありませんが、冷えを放置すると消化管・肝臓・腎臓・子宮など全ての臓器に血流障害を引き起こし、それまで正常に働いていた臓器の機能に異常が出てきます。冷え性の怖さを私に教えてくれたのが妊娠高血圧症の患者さんだったのです。

―妊娠高血圧症は、冷え性症候群―
妊娠高血圧症の妊婦さんは、高血圧、足の浮腫、尿タンパクが出て、頭痛・肩こり・便秘の人が目立ちます。肝機能も悪くなります。また妊婦にとって最も危険な胎盤早期剥離の半数は妊娠高血圧症に合併すると言われています。ところで、妊娠高血圧症の妊婦さんをよく観察すると、私の目には、妊娠高血圧症は単独の病気ではなく、静脈還流量の減少によって生じた複数の臓器の機能障害が互いに関連し合って出来た病気、つまり「冷え性症候群」に見えてくるのです。 妊娠高血圧症の原因はまだ何も分かっていませんが、私は冷え性つまり持続的な末梢血管収縮が腎血流を減少させ、血圧を上昇させていると考えています。私の予測が事実ならば、妊娠高血圧症は冷え性を改善し腎血流量を増やせば予防できると考えています。当然、妊娠高血圧症に付随して見られる頭痛・便秘・浮腫・肝機能の異常・胎盤早期剥離も減少する筈です。私が、高血圧症の原因が“腎血流減少説”を強調する背景には、下肢から心臓にもどる「静脈還流」を増やす水中運動を行った妊婦さんには、妊娠高血圧症は殆んど出ないからです。

―妊娠高血圧症とはー
妊娠高血圧症とは、妊娠20週以降から血圧が上昇する病気で、未だ確かな原因は分かっていません。血圧が140/90mmhg以上を軽症、160/110mmhg以上になると重症妊娠高血圧症と診断されます。妊娠高血圧症が怖い理由は、胎児の発育が悪くなる事、妊婦が突然に痙攣を起こし意識を無くす事・脳出血を起こし、助かっても障害が残り、出血が止まらなければ死亡する。さらに、妊婦さんとお腹の赤ちゃんにとって最も危険な常位胎盤早期剥離は、妊娠高血圧症に合併している事が多いからです。

―妊娠高血圧症候群の原因を解明するー
 妊娠高血圧症の原因はまだ何も分かっていません。日本産科婦人科学会は、胎児に酸素や栄養を補給する胎盤で、何らかの物質が異常に作られ、全身の血管に作用し、病気(高血圧)を引き起こすのではないかと考え研究が進められています。 一方、私は妊娠高血圧症の原因は子宮内の胎盤ではなく、腎臓に原因があると考えています。それには以下の根拠があるからです。
・私は妊娠高血圧症の病態を次のように考えています。妊娠高血圧症は冷え性に特徴的な「持続的な末梢血管収縮」が腎臓に血流障害を引き起こし、それが長期化する事によって妊娠高血圧症が発症するという仮説を立てました。妊娠高血圧症の患者さんに下肢の浮腫、尿中にタンパクが出るのも腎血流障害の仕業と考えています。 ・Wikipediaによると、高血圧症の病態の基本は血管の攣縮である。何らかの理由で腎血流量が減少すれば腎臓からレニンの分泌が促進され、血圧上昇作用を持つレニン (RAA)系が活性化され高血圧症となる。腎血流量が増加すれば、レニン分泌は抑制されRAA系は活性化されない(引用終わり)。 ・私は、RAA系のレニン説が事実ならば、腎臓の血流量を増やす工夫を日常生活に取り入れれば、妊娠高血圧症は予防できると考え、診療にあたっています。では、どうすれば腎血流量を増やすことができるのでしょうか。それが、私が開業以来行ってきた水の力(水圧+浮力)を応用した「水中散歩」なのです。